童貞、処女ってことが気になってしまう……。デビューのタイミングは? サッコ先生こと、産婦人科医の高橋幸子先生に、アドバイスを聞きました。 サッコ先生:初めてのセックスのタイミングについて、人の意見を気にする必要はありません! 他人の価値感ではなく、自分の価値感で。 まずは、自分がどんなタイミングで、誰とデビューしたいのかを、しっかりと考えてみてください。 その上で、早くデビューしたい人はそれでいいし、周りがそう言うから、早くデビューしなきゃと思わされているんだったら、一度立ち止まって考えてみましょう。 そして、セックスには予定していない妊娠や、性感染症のリスクもあります。 避妊など、自分と相手の体を守る方法を知っておきましょう。 サッコ先生:女子の中には、「処女がめんどくさい」というような心無いことを言う男性の意見を聞いて、「早く処女であることをどうにかしないといけない」と焦る人もいるようです。 しかし、そのようなことを言う人は、相手が不安に思っている気持ちを解きほぐすことなどをめんどくさがっているだけです。 なので、そういうことを言っている人の意見は気にしなくていいです。 あなたのことを大切に思ってくれる人であったら、そのことをネガティブに思うことはないと思います。 🐼:たしかに、そうですよね……! サッコ先生:また、特に男性の場合は、デビューの早い遅いを、まるで「勝ち負け」かのように認識してしまい、「早く経験したい」と思ってしまうのではないかと思います。 何かを経験していることが「人より偉い」、経験していないことが「恥ずかしい」というような考えは正しくありません。 デビューには相手が必要なことで、どのタイミングで相手ができるかは、人それぞれです。「その時」を待ちましょう。 その時が訪れるまでは、性欲には自分で向き合い、コンドームをつける練習をしておきましょうね! 女子も、デビューするまでに、コンドームの正しい付け方のポイントは知っておきましょう。 知っておかないと、パートナーが正しくつけているかどうかのチェックができませんね。 サッコ先生:はい。避妊や性感染症の予防について知っておきましょう。 あと、「処女」であっても「セルフプレジャー処女」ではない方がいいですね。 デビューをする前に、しっかり自分で自分の体を知ることが大切です。 男子は、セルフプレジャー(マスタベーション)を自分でしてる人が多いかもしれませんが、女子は必ずしもそうではないかもしれません。 自分の体を知らないまま、相手に明け渡すのは、不安もあるし、緊張するし、怖いと思います。 まず自分で、自分の体のどこを、どう、どれくらいの強さで触れば気持ちいいのか、知っておきましょう。 AVで知識を得ただけの人に、ガシガシされたら、それが痛くて怖いことだということも分からず、NOとも言えないかもしれません。 どういう状態が気持ちいいのか、自分で自分のことをまず知っておきましょう。
初めての時は痛いの?処女膜ってなんですか?
🐼:それは考えたことがなかったです……!勉強になります。あと、女性は初めての時に、「処女膜」があるから痛いとも聞いたことがあります。本当ですか?処女膜ってなんですか? サッコ先生:腟の入り口の周囲を取り囲んでいる「ひだ」を、通称「処女膜」と呼びます。 「処女膜」という名前ではありますが、これは穴を全部おおっている膜ではなく「ひだ」でできた「ふちどり」、真ん中に穴が開いているので、そこから生理の血も出てくるのですよ。 性行為の時には、そのひだが切れることがあります デビューは安心、安全な状況でリラックスして迎えられればそんなに心配することはありませんが、血が出たり、痛かったりする人もいます。出血した場合は清潔なティッシュなどで圧迫して止血しましょう。1分以上押さえても血が止まらなければ、病院の受診を考えた方がいいかもしれません。また、痛みは、緊張感が強いと余計痛く感じることがあります。リラックスできる環境づくりも大切ですね。