峯岸みなみさんはそう話す。 俳優の古田新太さん、「さらば青春の光」の森田哲矢さん、TVプロデューサーの佐久間宣行さん――9月に発売したスタイルブック『短所ネガティブ 長所ネガティブ』に登場する皆さんからも、交友範囲の広さを感じさせる。 AKB48時代のメンバーたちとも関係は続いており、人生の大事な場面で助言を乞うことも多いそう。 8月に結婚を発表した「東海オンエア」のてつやさんと付き合うきっかけになったのも、小嶋陽菜さんのアドバイスがあってこそ……なのだと言う。 「あの頃は仲良かった友人と、お互い忙しくてなんとなく疎遠になっちゃった」という経験は誰にでもあるはず。峯岸さんに “大人の友情”を築き、続けるコツを聞いた。

「手放しちゃダメだ!」って人だけ

――峯岸さんはお友達が多いほうですか?よい関係を長く続けるために気をつけていることはありますか? 友達、全然多くはないと思うのであんまり参考になるお話はできないかも。「この人は手放しちゃダメだ!」って人しか残ってないです。 ――「手放しちゃダメだ!」ってことは峯岸さんからアタックしているんですね。 そうですね。「その人の中に自分がいたい」と思う人には、忘れられないように積極的にアピールします。何度も誘って、お会いして、懐に入り込む(笑) ――へえ〜!でも大事なことですね、自分から積極的に声をかける。 逆にそう思わない人は全然会わないし。今、友達関係が続いている人を思い返してみると、自分から行った人が多いかもしれません。 友達関係とはちょっと違うかもしれないですけど、お仕事でご一緒した方でも「今この人に会ったほうがいい気がする!」という直感はすごく大事にしていますね。 一度都合が合わずに断られたとしても、めげずに何度か連絡します。

三茶の飲み屋で「古田さんいますか?」

――スタイルブックの中では古田新太さんが登場して驚きました。 古田さんとは、今年上演したミュージカル「ロッキー・ホラー・ショー」でご一緒したのですが、携帯電話を持ってないんですよ。 だから、「会いたいです」って連絡する手段すらない(笑) お仕事のオファーとして出版社経由で事務所に連絡してもらったんですけど、やっぱり直接お願いしたほうがいいかなと思いまして。 三軒茶屋でよく飲んでいるという話を前に聞いて、行きつけのお店も教えてもらっていたので、三茶まで探しに行きました。 ――飲み屋に、直接ですか? そうです(笑)ガラガラって扉を開けて、「すみませ〜ん、あの〜、古田さんいますか?」とか言って。 「誰?」「あ、はじめまして、舞台でご一緒した峯岸と言いまして…」なんてお店の大将と会話して。 そういう風に古田さんを探しに来る人たまにいるのか、「あ〜古田さんね、しばらく地方ロケだから来ないよ」とか教えてくれるんですよね。 ――想像するとおもしろすぎます……。 会いたい!という相手に対して、そういう行動力だけはあるんです。まぁ古田さんには結局会えなかったんですけど(笑)

元メンバーはライバル?

――ノースリーブス(峯岸さん、小嶋陽菜さん、高橋みなみさん3人のユニット)の結成記念日は毎年集まっているという話がとてもいいなと思いました。 はるなはしょっちゅう会っていますけど、たかみなはたまに会うくらいですね。頻度は違えど、2人とも私にとって、とっても大事な人です。 皆さんでいう中学の同級生、高校の同級生みたいな感じだと思います。青春を一緒に過ごした仲間なので。 ――今テレビのバラエティで活躍しているAKB48卒業生というと、峯岸さんと指原莉乃さんかなと思うのですが、指原さんとも仲良しですよね。 さっしーも仲良しです!仕事で一緒になることはあんまりないんですけど、私がさっしーの家に押しかけています。 「仕事でこういうことあって……」とか「番組の事前アンケートどう答えたらいいと思う?」とかいろいろ相談していますね。 それは誰に対しても全然ないかも。現役当時よりも、今のほうがそれぞれ別の方向を向いているからっていうのも大きいと思います。 みんなそれぞれのフィールドで頑張っているからこそ「敵」と思わずに、心許せる古巣の仲間という感じ。昔より素直に話せるし、聞けるようになりました。

「みぃちゃんのことどう思ってるの?」

――私は峯岸さんがてつやさんとお付き合いする前に小嶋さんが“面接”した話が大好きで……。 それ、みんな好きって言いますね!一番言われるかもしれない。 そうです、そうです。その時、まだ彼とは付き合ってなくて。はるなが私の友人に「会いたい」と言ってくることなんてこれまでなかったので、よっぽど何か感じているんだろうなと思いました。 ――てつやさんはどんな感じで同席されたんですか? 「緊張する〜!」って言っていましたね。「あの小嶋陽菜に会えるなんて!」って。 ――そっちなんですね(笑) 「テレビで見ていたこじはるが目の前に〜!」って感じだったと思いますよ! そもそも付き合ってないですし、紹介すると言ってもかしこまった感じでもなく、ほんとにただただ好奇心だったはず。 まさか私がトイレに行っている間に詰められるとは思ってなかったと思うし……。 ――「みぃちゃんのこと、どう思ってるの?」と。 びっくりしたでしょうね(笑)もともと彼が私のファンを公言していた人だから、軟派な気持ちで近づいてきたわけじゃないよね?と確認したかったらしいです。 世の中の人ってそんないい人たちなんですか? あんなに他人の幸せを喜んでくれるものなんですか!? ――ネガティブ発言! だって、私は正直喜べない人間だと思いますよ!? こんなに世界って温かいんだ……って感動しつつ、同じくらいビビってます。 彼は狙ってバズらせてやろうって気持ちや計算高さは全然なくて、2人の写真も「載せたいから載せる!」みたいな人なんですよね。本当に何の気なしに。 それが毎回ものすごい反響だから2人でなんか怖くなってきちゃって。目に見えて「いいね」が減ってしまっても嫌じゃないですか?飽きられるのが怖い!(笑) だから「あんまりやらない方がいいかもね?」みたいな会話をこの前、しました。ビビっちゃって。 みんな、どんな気持ちで「いいね」しているんだろう……。ちょっと詳しく教えてほしいです。 そう思います。彼のファンの方は若い人、テレビを見ない人も多いですしね。 私が一番アイドルとして人目に触れていたのは多分10年前くらいだと思うので、知らないって人も結構いるんじゃないかな。 ――本の中でのてつやさんから「みぃちゃん」への言葉も最高でした。やっぱり、お2人の関係がいいな、憧れるな、と微笑ましく思っている方が多いんじゃないでしょうか? そうなんですかね? 私、今まで女性に憧れられたこととかなさすぎて慣れないです! でも……そうですね、彼の私への接し方が世の中の女性に刺さるというか、「こんな風に愛されたら幸せだろうな」って思う感じなのは、わかります。 ありがとうございます(笑) なんだろうな〜どこがてっちゃんのいいところなんだろう?(笑)説明するの恥ずかしいですけど! 嘘がないというか、ちゃんとわかるように表現できるところがいいな、って思います。 友達に自分の彼女として紹介したり、みんなの前でのろけたり……絶対した方がいいです、男子たちは。 ――ぜひ、てつやさんのみぃちゃんへの態度をマネしていただいて。 確かに、てっちゃんみたいな人がこの世にたくさんいたらいいのかもしれないですね!(笑)

                                                 - 86                                                 - 63                                                 - 66                                                 - 46                                                 - 35                                                 - 73                                                 - 78                                                 - 42                                                 - 72                                                 - 8                                                 - 7                                                 - 71                                                 - 73                                                 - 3